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一平の何万倍も嫌なヤツだ」と、相川は頬を膨らませ、苦笑する優樹を覗き込んだ

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「先輩っ、そんなヤツにもう近付いちゃ駄目ですよっ、絶対!」 真顔で止められ、近い距離に背中を仰け反らせながら優樹は顔をしかめた

「近付いちゃ、って……

別に近付いてなんか……」「もう会っちゃ駄目ッスよっ

何考えてるかわかんないですからねっ!」「……んー……普通だと思うけど」 ――何をむきになっているのかわからない

そんな怪訝さで尚首を傾げていると、華音が「あっ」と声を漏らした

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「ごめぇーん

かのん、ちょっとお手洗いぃー」 口を尖らせてさっさと校舎内に進んでいく華音に、二人もおとなしくあとを追う

校舎に入って廊下沿いにある女子トイレの前で待つ間、相川はメールの確認をする優樹をじっとりと見下ろした

「……先輩、わかってます?」 優樹が「ん?」と見上げると、相川はため息を吐いた

「だから、……小西ってヤツには近付かないようにっ」「……近付くなって言われても」 真顔で強く念を押され、優樹は困った顔で首を傾げた

「んー……、でも小西さんは悪い人じゃないし」「悪いとか良いとかじゃなくて、駄目ったら駄目ですっ」「……駄目って言われても」 なかなか「うん」と返事をしない、拗ねた気配すらする彼女に相川はじっとりと目を据わらせた

「……オレのクラスにサッカー部のヤツがいるんスけど」 優樹が「え?」と見上げると、相川はムスッと頬を膨らませた

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「先輩と小西ってヤツがもしかしたら付き合うかも、とか噂してて

サッカー部内じゃ有名な話しだとか」 更に目を据わらせる彼に優樹はキョトンとし、間を置いて吹き出し笑った